北九州の文化とまちづくりの総合情報誌・月刊「ひろば北九州」のコラム欄に連載中の「門司港便り」。本日は2月号の記事を掲載させていただきますので、ご一読いただけると幸いです。
◎タイトル:「創業者・出光佐三氏の軌跡も紹介」
門司港レトロ地区に平成12年に誕生した出光美術館(門司)。
出光興産の創業者、出光佐三氏が収集した陶磁器や絵画などの美術
品が所蔵されています。門司は出光興産発祥の地。「物質的な繁栄
の町から、文化・精神的にも豊かな町であってほしい」という創業
地への思いが、美術館新設につながりました。
館内には、出光氏の生涯の軌跡を紹介する「出光史料館(門司)」
が併設されています=写真。出光氏は明治18年、福岡県宗像郡赤
間村(現・宗像市)生まれ。明治44年門司市(現・門司区)に出
光商会を創立。昭和28年には、英軍艦の封鎖を潜ってイランから
石油を輸入し、国中の喝采を博しました。当時日本一の規模を誇る
製油所も建設し、「日本の石油王」と呼ばれましたが、終生社長で
も会長でもなく、出光商会の一介の「店主」を押し通したそうです。
経営者として「人間尊重主義」「大家族主義」を最も大切にした
氏のモットーは、今を生きる私たちにも多くの事を教えてくれてい
ます。
(山口酒店・山口仁)
ただいま出光美術館(門司)では、
「中国美術入門」展を開催中です。
◎期間:1/19(土)〜3/31(日)
どうぞ、この機会にご鑑賞ください。