北九州の文化とまちづくりの総合情報誌・月刊「ひろば北九州」の<遊・YOU・悠>欄のコラム「門司港便り」を来年(2011年)3月まで担当しています。寄稿した記事内容を「レトロ横丁」に掲載しますのでご一読いただければ幸いです。
◉タイトル:隠れた名物「ビルマうどん」ぜひ!
門司港のご当地グルメは焼きカレーですが、私にはこの
時期になると食べたくなるカレー風味のうどんがあります。
その名は「ビルマうどん」。
元々は栄町銀天街の玉寿司の名物メニューでした。二代
目のご店主が戦時中ビルマ(現ミャンマー)で覚えた「鶏
のカレー煮込み料理」を基に、復員後、うどんと組み合わ
せて提供したのが始まりだったそうです。
じっくりと煮込んだ骨付き鶏肉と心地よい辛さのカレー
スープが絶妙のバランスの、クセになる味でした。また、
ビルマうどん(650円)にはご飯と床漬けが付いていま
した。さりげなく出されたその床漬けも実に美味!
昼時になるとサラリーマンや常連客で賑わっていた玉寿
司ですが、残念ながら2007年9月11日に閉店してし
まいました。しかし、ビルマうどんのファンの一人でもあ
った「ちゃんらー亭」(東港町の港ハウス1F)のご店主
が研究に研究を重ね、見事にその味を再現されています。
門司港に来られたら、ぜひ一度味わってください。
(山口酒店・山口仁)
玉寿司のビルマうどん=閉店の2007年9月11日撮影。